新型コロナウイルスによる子どもたちへの影響について(兵庫県教委 調査結果より)

先日、県内の小・中学生を対象に実施した「新型コロナウイルス感染症の影響に関する調査結果」が兵庫県教育委員会から発表されました。このアンケートの内容を抜粋してご紹介したいと思います。

調査は「長期間にわたる新型コロナウイルスへの対応が想定される中で、感染症が児童生徒にどのような影響を与えているかを検証し、今後の教育に生かすため」に、県内の小・中学校各50校を抽出し、9月中旬に実施されています。

臨時休業中の生活習慣について

2019年に実施された全国学力・学習状況調査の結果と比較すると、「毎日、同じくらいの時刻に起きていた」という質問に対して「あまりしていなかった」「まったく、していなかった」と答えた子どもの割合が、小学校5・6年生では9.4%、中学1〜3年生では15.1%増加していました。また、「していた」の答えた子どもの割合も18%くらい減っており、臨時休校によって生活リズムが不規則になった子どもが一定数いたことがわかります。

ポイント

自分自身でスケジュールを立てて、実行にしていく力が規則正しい生活を続けるためには必要ですが、小・中学生にはやはり難しいところもあります。そこで、認定NPO法人カタリバが提供していた「カタリバオンライン」などは生活リズムを整える(乱れさせない)ためには有効な一手段出会ったのではないかと考えられます。
万が一、今後同じような状況に陥った際には、「オンラインでの朝会」などを学校・学級が行うだけでも、学校として子どもたちの生活習慣を維持する役割を果たせるのではないでしょうか。

臨時休業中の家庭状況

約7割の子どもたちが臨時休業中は親や祖父母/親戚と過ごすことができていましたが、小学生では20%、中学生では30%くらいの子どもたちが家で兄弟姉妹もしくは一人で過ごす状況下に置かれていました。

ポイント

子どもを1人だけ又は兄弟姉妹のみで家に置いておくことは不安な一方で、今回のように急な臨時休業だと仕事などの都合をつけることが特に難しかったと思われます。兵庫子ども支援団体でも「こどもの居場所」を平日に開催しましたが、全国各地の団体も同じように支援を行っていました。学校園でも学童保育や学校を利用した預かりをしていましたが、参加できなかった家庭も多いと思います。
今後同じような状況に陥った場合、NPO法人などの民間の力だけでなく、預かりの充実などを含めた対策を考える必要があります。

臨時休業中の学習状況

臨時休業の期間中、インターネット上の学習動画や学習ソフト、アプリなどを利用して勉強に取り組んでいた子どもは学年に関係なく30%前後で推移していました。

ポイント

学習コンテンツが3月当初は少なかったことも要因の一つとして考えられますが、他にも「何を勉強したら良いのか」分からない子どもが多かったのではないかと考えられます。また、子どもによっては、「自分で勉強する」習慣が乏しかったり、難しかったりすることも考えられます。
そのように考えると、インターネット上のコンテンツを増やすだけでは、より子どもたちの混乱を引き起こすこともあり得ます。そのため、学習に対して助言を行うなど「双方向のやりとり」がやはり有効的な手段になってくるのではないでしょうか。

この他にも、平成27年度実施の「ひょうごつまずき状況調査」との学力の比較も掲載されています。詳しくは兵庫県教育委員会ホームページをご覧ください。

※本文中の図表は「小・中学校における新型コロナウイルス感染症の影響に関する調査結果」のデータをもとに、NPO法人兵庫子ども支援団体で再作成したものになります。

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