兵庫子ども支援団体が行う学習支援について

明石かがやきでは、「総合的な生きる力」を育むことを活動の目標としています。団体の活動では、「総合的な生きる力」を「知識・技能」「思考力・表現力等」「探究心等」として定義しています。

個々に合わせた学習支援を実施することで知識や技能の育成、
グループワークや異年齢の子ども同士と関わることで思考力・表現力等の育成、
施設見学などの社会教育活動や歳の近いチューターと関わることで探究心等の向上を目指しています。

明石かがやきでは、可能な限り１対２以下となるようにして、個別サポートできるようにしています。スタッフの人数によっては、難しい場合もありますが、2020年度は平均でみると１対１の支援を行うことができました。

また、どんな学習を行ったのかをその日に担当するチューターや保護者の方と共有できるように、「学習記録ノート」というものを１人１冊配布しています。チューターは日によって変わるため、前回やこれまでの様子をこのノートで確認することで、個に応じた支援を届けられるようにしています。

＊明石かがやきでは、様々な環境の子どもたちが参加しているため、勉強を教えてくれるスタッフのことを「チューター」と呼んでいます。

参加している子どもの人数にもよりますが、「グループワーク」を実施しています。このグループワークでは、みんなでボードゲームなどをしたり、１つのテーマについてみんなで考えたりすることで、異年齢の子ども同士の交流を深めています。

他の子といきなり交流するのが難しい子も中にはいます。そういう場合は、少しずつ参加できるようにチューターが間に入っています。

＊年齢や学校が異なる子ども同士で関わることができるのも、このような学習支援の特徴・良さであると認識しているため、グループワークの活動を取り入れています。

明石かがやきの一番の特徴はこれではないでしょうか。それは、年に数回の施設見学などを含めた社会教育活動です。日帰りでどこかに行くこともあれば、宿泊を伴うこともあります。

色々なところに行ったり、体験したりすることで、子どもたちの探究心などを育みたいと考えています。また、こういった体験活動に参加することで、自己肯定感なども向上するという調査結果もあります。

＊社会教育活動は別途費用がかかることもあるので、参加は任意です。過去の例では、淡路島に１泊２日で行った際には家庭環境などによっては1,000円負担していただきました。

中学校までは義務教育ということもあり、基本的には進級することができますが、高校は場合によっては進級ができない場合があります。また、ガラリと人間関係も変わるため、学校生活にうまく適応できないこともあります。

実際に、中途退学者の36%が学校生活・学業不適応、学業不振によるものとなっており、学習をサポートしたり、悩みを相談したりできる人の存在は大きいと思います。そのため、ハイスペースでは、学校の課題などのフォローアップを中心に行っています。