2019年度のハイライトと2020年度のこととか

こんにちは。今年の夏は普段と違う夏ですが、いかがお過ごしでしょうか。昨日、第５期定期総会が開催されたのですが、こちらも例年と違い、オンラインによる開催となりました。

2019年度の事業・会計報告と2020年度の計画などは無事に承認されたので、そのことについてこちらの方でも少し書こうかなと思います。

2019年度のハイライト

学習支援事業では、１対１の個別支援を実現することができました。昨年度、中学３年生の子ども４名在籍していたのですが、全員が高校進学できました。この他にも、高校入試対策や自習室運営、オンライン学習支援などに取り組んだ１年でした。

食育ひろば ひなたやビーンズテラスでは、食事や遊び・学習の居場所づくりに取り組みました。地域に根ざした居場所となれるように活動を今後も充実させていきたいと思っています。この他にも、コロナウイルスによる臨時休校時には、平日に居場所をオープンしました。また、LINEを利用した相談事業にも取り組み様々な方法で子どもたちへの支援を提供しました。

昨年は情報発信や講演などにも力を入れました。高等学校の授業（総合的な探求の時間）や社会福祉協議会での高校生向けのボランティア講座などで講師を行い、ボランティア活動やNPOについて、子どもを取り巻く社会問題についてなどについて話をしました。

2020年度も講演等を行っていきたいと考えています。話を聞きたい方などいましたら、お問い合わせください。

講演・取材依頼などについて

財務関係の進捗については上記のとおりになっています。詳細は会計報告を見ていただたらと思います。

2020年度のこととか

2020年度の事業テーマは「切れ目のない支援の提供」です。これまで、団体では小学生から中学生を中心とした事業運営に取り組んできましたが、その枠組みをもう少し拡大していこうと思っています。

これまで学習支援事業では中学校卒業しても通用するように家庭での学習サイクルの構築を目指していましたが、卒業生の話を聞いていると、学習内容が難しくなり分からない部分をなかなか先生などに聞けなかったり、聞いてもしっかり理解できなかったりと自分一人だけの力（家庭での学習）だけでは解決しないような問題を感じているようでした。

そして、やはり塾に通う子どもとそうでない子どもとの間で学力の差がうまれ、結局、その後の進学や就職に影響が出るといったことが考えられます。そこで、高校生への支援をとおして、大学・専門学校への進学や就職につなげ「貧困の連鎖」を断ち切ったり、あとは何かしら事情で子どもが中途退学という選択をしないように見守ったりしていきたいと考えています。

第１弾としては、もうすでに発表していますが、定時制・通信制高校に通う子どもたちへの支援です。まだ、全員を対象にした支援が難しいのですが、できる限り早急に全日制高校に通う子どもたちも対象にできるようにしたいと思っています。

通信制/定時制に通う高校生・高校への入学や再入学を希望する子どもを対象とした学習支援を2020年夏開始

既存の活動や新しい活動などを通して、団体としては子どもたちと接点をたくさん作りたいと考えています。活動に参加した子やイベントに参加した子、LINE相談で関わった子など延べ1,000人の子どもたちと接点を作ることを３ヵ年（2020-2022）の目標にしています。直接的に支援・サポートを行うのはもちろんですが、接点を作ることで、何か困ったときに支えられるように、頼れるような関係性にしていきたいと思っています。

そして、昨年度はありがたいことに仲間（サポーター）が２２名増加して、３０名になりました。マンスリーファンディングで仲間入りしてくださった方、コロナの緊急支援時に仲間入りしてくださった方などが多く、ご支援によって緊急支援事業を行うこともできました。

このように、寄付金などによって、柔軟な事業運営を行うことができます。そのため団体では、３ヵ年の間に経常収益のうちの寄付金や事業収益の金額・割合を高めることで、「今、子どもたちに必要な支援をすぐに提供できる体制」を整えていきたいと考えています。具体的な数値目標としては、マンスリーサポーター数にはなるのですが、今年度（2020年度）末までに子どもたちを共に支援する伴走者・仲間（サポーター）を50名まで増やしたいと思っています。

兵庫子ども支援団体の活動を支援する伴走者・仲間（サポーター）になる

兵庫子ども支援団体は「子どもが笑って過ごせる地域の形成」をミッションに掲げて活動に取り組んでいます。そして、こういった活動によって、「子どもたちが夢を諦めることのない社会」を実現したいと考えています。

2020年度も引き続き、応援・ご支援していただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。