2020年度から小学校で完全実施される新学習指導要領。
「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)やプログラミング教育などがよくニュースで取り上げられますが、それだけではなく読書活動の充実にも目を向けられています。新学習指導要領の総則でも次のように学校図書館の利用について触れられています。
さて、このように読書活動が再び注目されていますが、読書がもたらす効果について教育会社のベネッセコーポレーションが調査を行い、読書の「量」と学力の間の関係について次のような結果となったようです。
結果の図から見てとれるように、事前の学力テストと事後の学力テストを比較したところ、読書量が多い子どもほど学力の向上が見られています。読書を全くしない子は事前の学力テストよりも偏差値が下がっています。
また、4教科それぞれについて見たところ、特に算数科において大きな変化が現れたそうです。調査は小学5年生〜6年生にかけて行われたそうです。算数科では「①文章を読み取り、②考え、③解答する」という3段階の思考を経ることが多いのですが、高学年になればなるほど「文章の読み取り」が複雑になってきます。文章を読み取り、内容を把握できなければ、どれだけ考えても正答には繋がらないということになります。ベネッセの調査結果から考えると、読書量の増加により文章を読み取る力が身につき、算数科の学習に活かされたということが言えるかもしれません。
ただ、ベネッセの調査における「読書量」の算出をどのようにしているのか、対象は、などを考えると一概にそのように言えるかはわかりませんが、私自身の実体験からすると文章の読み取りができるようになることで、算数科を含めた様々な教科の学力が向上するというのはある程度納得できると思います。
夏休み、いつもより時間があるので、読書に取り組んでみては(読書を子どもに進めてみては)いかがでしょうか。
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兵庫子ども支援団体では,子どもたち−これからの地域社会を担っていく子どもたちの「未来」に期待をして支援を2013年から続けています。少子高齢化社会といわれる今だからこそ,もっと子どもに焦点を当てた活動に取り組む必要があると思っています。
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