【活動報告】食糧支援パックを届けました!

夏休み前の食糧支援を7月中に実施しました。今回は、浅井スクスク基金様の助成及びクラウドファンディングでのご支援などによって、兵庫県内の子育て世帯110世帯に、合計3,300食をお届けしました。

夏休み前に食糧を届けることになった理由

兵庫子ども支援団体では、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の発出が続いている中、「経済的にどのような影響が生じているのか」、また「夏休みに向けてどのような不安なことがあるのか」などを把握するために、県内の子育て世帯にアンケートを実施しました。

その中で、8割以上の方が夏休みになって学校の給食が無くなることによる食糧(食費の増加)が心配であると回答されました。

「3食も食べさせることは難しく、2食になると思います」
「今でも、親の食事を削ってでもお腹いっぱい食べさせてあげようとしてるが、夏休みの給食がなくなることで3食満足に食べさせてあげる自信がない」

このような声が実際に寄せられています。また、シングルマザー調査プロジェクトチームの調査によると、昨年の夏休みもコロナ禍で迎えましたが、8・9月に体重が減少した小学生の割合は10%を超えたそうです。

子どもに満足いく食事をさせるために、少しでも食費などを抑えるために保護者の方は、自分の食事量を減らしたり、生活用品の購入を控えたりして努力をしています。それでも生活が苦しいので、子どもに我慢をさせていると回答された方もいました。また、1年以上も続くコロナ禍で収入が減り、これまでの貯蓄を切り崩している家庭もいます。さらに言うと、その貯蓄が10万円とかを切っている家庭もあります。普段からそのように工夫されている中で迎える夏休みはやはり不安に感じるところも大きいと思います。

親の不安感を感じて、子どもも不安定になることがよくあります。家庭への支援は、間接的にでも子どもへの支援にもつながると考えています。そのため、兵庫子ども支援団体では、少しでもその不安感を軽減させられたら良いなと思い、夏休みまでに食糧を届ける支援を実施することに決めました。

スピード重視の支援

「食糧支援する」と決めた時点では、支援数・費用面のことは詰められていなかったのですが、浅井スクスク基金様の助成によって、100世帯に支援を届けられるようになりました。助成決定が7月2日に分かり、すぐに話を進め、7月4日には募集を開始しました。

さらに、当初の予定では、7月の4連休中に梱包・発送作業をする計画でしたが、「その時点ではもう夏休みがスタートしてしまっている」「4連休から必要じゃないのか」という話もあり、7月17・18日に梱包・発送作業を行いました。この急な予定変更に対応して、ご協力していただいたボランティアの皆さんには感謝しかないです。

追加での支援に向けて

梱包・発送作業と同時並行で進めていたのが、追加での食糧支援です。100世帯の募集が想定を超える速さで定員に達したこともあり、まだ不安に感じている、サポートを必要としている方がいると思い、追加で支援できるように準備を進めていました。ただ、団体の現在の財政状況(規模)では、独自に支援を提供することが難しい、限られてしまうこともあり、今回はAll-in型のクラウドファンディング(キャンペーン)を実施して、広く寄付を募ることにしました。

その結果、2週間ほどという短期間のキャンペーンでしたが、19名の方から合計10万円を超えるご支援をいただきました。この寄付金をもとに、7月31日に追加募集を行い、8月1日に梱包・発送しました。1日でも早く届けたかったので、募集から2日でお手元にお届けできたのは良かったです。

受け取られた方からの声

食糧支援パックを受け取られた方からメッセージもいただいています。

今後のことについて

兵庫県は、8月2日から8月31日まで3度目となる蔓延防止等重点措置の対象となりました。県南部の市町村を中心に20時までの時短営業などの要請、それ以外の地域でも県独自の要請がされており、まだまだ厳しい状況が続きます。

その中で、団体では生活支援・食糧支援と行ってきました。たった1回2回の支援で生活に困っている全ての方が良くなることは、難しいでしょう。しかし、そういう支援があることで、「ひとりじゃないんだ」「相談しよう」「頑張ろう」と思うことができる方も中にはいます。私たちは食糧や生活用品といった物品だけでなく、心の繋がりを届けていると考えています。

「ふとしたときに相談できる」関係性の構築

食糧支援などで繋がった家庭に、兵庫子ども支援団体が実施している活動などの情報を届けることで、継続的な繋がりを構築していきたいと考えています。そして、今後も様々な方の声を聞き、「今」必要とされている支援などを届けていきたいと思います。

そうして色々な人と関わったり、支えられたりして育った子は、困っている人を見つけたら手を差し伸べられる子になると思います。そのような子が増えていくと、私たちが目指す「子どもが笑って過ごせる地域の形成」に一歩近づくと信じています。

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございます。もう少しで最後ですので、お付き合いいただければ幸いです。

私たちの活動は皆さんからの支援によって運営することができています。継続的に団体を支援してくださっている寄付者も昨年の7月時点では30名でしたが、今年の7月時点では46名にまで増加しています。その他にも単発でご支援してくださっている方もとても多いです。

継続的なご寄付によって収支の見通しをもつことができるため、私たちも活動の計画をより立てやすくなり、「今」必要とされている支援などを届けやすくなります。

これからも生活支援や子どもたち自身が直接使う文房具など支援、体験活動の提供、居場所づくり…など色々な活動を行っていく予定です。毎月1,000円からのご寄付が可能ですので、私たちと共に「今」を生きる子どもたちを支えてくださいませんか?

口座振替(自動引き落とし)をご利用の場合は、専用の申込用紙を郵送でお送りさせていただきます。以下のアドレスより申し込み用紙の請求を行ってください。
https://ws.formzu.net/dist/S11421875/

※なお、口座振替(自動引落)の申込用紙は8月から順次郵送いたします。

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