令和3年度 子供・若者白書が公開されました

先日、6月11日に令和3年度版の子供・若者白書が内閣府ホームページに公開されました。子供・若者白書は子ども・若者育成支援推進法に基づく年次報告書として2010年から作成されているものになります。

今回は、概要版からいくつか抜粋して子供・若者の現状を紹介しようと思います。なお、以下に示す画像データは内閣府ホームページより引用したものになります。(引用元ホームページ

自分について、自己肯定感が高い子供の数は16年度と比べると若干増加していますが、自己有用感が低い子供についても49.9%と半数がそのように思っている現状があります。また、今の充実感や将来への希望に対しても否定的な子供が一定数います。

自己との関わりが影響しているのか不明ですが、学校園においては、自殺者数やいじめの重大事態件数が過去最多を記録したり、小学校では暴力行為が約4.4万件を記録したりしています。また、不登校児童・生徒数も大幅に増加しています。

子供や若者にとって、居場所があるか(ほっとできる場所、居心地のよい場所になっているか)を調査した結果、全般的に割合が減少している結果となり、居場所が無いと感じている子供・若者が増加している傾向が見られます。また、居場所の数は自己肯定感の高まりや充実感の高まりなどに相関関係があると見られ、居場所の数が複数ある方が自己認識の高まりに寄与しています。

これらの調査は2019年度などを中心に行われたもので、新型コロナウイルス感染症の影響は加味されていません。しかし、新型コロナウイルス感染症が子供たちに与えている影響も大きいと見られ、居場所が無いと感じている子供たちにとっては、しんどいところがあります。

このような社会課題を解決するために、兵庫子ども支援団体では、学習支援や居場所づくり、悩み相談などに取り組んでいます。

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