こんにちは。多田です。
先日、神戸市中央区社会福祉協議会で行われた「夏休み子どもの居場所ボランティア講座」にて、「子どもの居場所って?子どもの居場所勉強会」という講義をしてきました。今回はそれについて、どんなことを話したのか簡単に書こうかな?と思います。
そもそもの講座の趣旨から説明しようと思います。
この講座は神戸市中央区内の高校生を対象にしたもので、今後「子どもの居場所」にボランティアなどとして関わってもらえる担い手を育てることを主な目的としていて、3日間(第3回)で構成されています。初日(第1回)は「社会的な背景やボランティアについて」(講義)、2日目(第2回)は「実際のボランティア体験」、最終日(第3回)は「体験をしての振り返り」をそれぞれ行うことになっています。
私が先日行なったのは初日の部分、「社会的な背景やボランティアについて」の講義を参加した高校生に行いました。高校の授業よりも長い、90分(正味時間70分)という時間でしたが、参加した高校生の子たちは熱心に聞いたり、メモを取ったりしていました。
高校の授業よりも長い講義時間であるため、息抜きできる時間として隣同士やグループでのちょっとした交流も入れて講義は行いました。講座は
の5つについて主に話をしました。今日は、その中から居場所について話をした部分をご紹介。自己紹介や活動を始めたきっかけや社会的背景はよく話していますし、今回は「子どもの居場所勉強会」という題の講座なのでその部分について書きます。
「居場所勉強会」なので、「居場所って何だろう?」「自分の居場所ってどこだろう?」という話をしました。居場所というと考えにくいので、この講座では「リラックスできる場所」や「悩みを話すことができる場所」、「居心地の良い場所」などとして話を進めました。
高校生の子たちから出てきた回答は「家(自分の部屋/リビング)」「学校」「習い事の場所」「塾」が多かったです。そのほかにも「LINE」や「お店」などの具体的な場所を答える子や「居心地が良いところ」といった雰囲気を答える子がいました。私としては、家や学校、習い事と答えることが多いかな?と予想していたので、ほぼ予想どおりでしたが、LINEという回答には「あっ、なるほど。」と感じさせられましたね。笑
ここから、
と説明をしながら、「小・中学生の子は多分、高校生のみんなよりもそういった接点(場所)が少ない、環境が限られているって考えられそうだね」と話を進め、だから、学校や家でもない「居場所」が必要とされているんだ。ということを話しました。
少し話は変わりますが、この話をしたときに一緒に関連づけて話をしたことがあります。それは「子どもの自死について」です。
警察庁が発表している資料を引用して話をしたのですが、20歳以上の人の自殺死亡率は年々減少傾向にありますが、10〜19歳の子どもの率は横ばい、数値(割合)だけ見ると若干の増加傾向にあります。
その理由について「いじめ」は1.8%であり、それ以外の部分がとても大きいです。進路や学業不振が理由での自死がそれぞれ9.9%、親子関係やしつけ・叱責での自死がそれぞれ7%。主に学校関係が理由になっているものは約40%、家庭が理由になっているのは約18%となっています。こういった自死はもしかしたら、抱えている悩みを話せる場所や人がいたら防げたのかもしれません。
そういった点においても、「居場所」というのは重要な場所になるのかもしれません。
今回の初回に参加した高校生の子たちは、第2回では実際に学習支援や子ども食堂、児童館などの子どもと関わるボランティア体験をします。それに向けて、講義の内容などを踏まえて、頑張ることや目標にしたいことを書いて、隣同士や前後の子同士で伝え合いました。「笑顔で関わる!」「子どもの目を見て話をする」「子どもの目線に合わせる」「仲良くする」「話をちゃんと聞いてあげる」など、全員が何かしらの目標や頑張ることを心にもち、初日の講義を終えました。
初めて高校生向けの講座で講師を務めたのですが、やっぱり何かイキイキとした雰囲気(?うまく説明できませんが…)がしましたね。私自身も楽しく70分過ごすことができましたし、何よりも「しっかり聞こう」、「吸収しよう」という思いがひしひしと伝わってきました(笑)。第2回の実際の体験では、「どんなことをしてくるのか」「どんなことを感じ取ってくるのか」など楽しみなところが多いです。チラシを見た人はお気付きかもしれませんが、なんと最終日(第3回)も講師をさせていただきます。この様子は書くことができる内容でしたら書きたいと思いますが、とりあえず、高校生の子どもたちにとって実りある本講座になるように頑張りたいと思います。
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