代表挨拶


2011年10月、滋賀県大津市で起こった中学2年生の男の子がいじめによって自ら命を落とすという事件がありました。この報道を見て、いじめなどを含む子どもたちが置かれている環境や子どもたちを取り巻く問題について興味を持ち、自分たちでも行動しないといけないと思い、今から4年前の2013年にこの兵庫子ども支援団体を同級生と共に設立しました。

設立当時高校3年生だった私たちも大学4年生になろうとしています。この4年間の間に私たちはたくさんの仲間や支援者に恵まれ、様々な活動を行うことができました。特に、2015年には初の主催事業である学習支援[かがやき]を明石市で開校し、昨年からは加東市でも開校することができました。この学習支援[かがやき]では低所得収入世帯やひとり親世帯、多子世帯、不登校児童・生徒などに学習の機会を提供し、これまでに延べ400人以上の子どもたちが参加しました。

今年1月には明石市のモデル事業の一環として「食育ひろば ひなた」をプレオープン致しました。キャッチフレーズである「たべて まなんで あたたまる」のとおり、子どもも大人も食をとおして笑顔になり、温かな気持ちになった1日であったと思います。

 

子どもの6人に1人が相対的に貧困であると言われるようになってきた昨今、このような取り組みは大切であると感じています。やはり貧困と言われる世帯では高校への進学、大学への進学が学力のせいで難しくなっていることが多いです。進学は必ずしなければならないことではありませんが、貧困の連鎖を断ち切るため、子どもたちにより広い将来への選択肢を与えるためには重要な要素の1つだと考えています。
この取り組みが子どもたちの「夢」を実現させるための第一歩になるかもしれません。

また、子どもの取り巻く環境の変化は著しいものがあります。ワークスタイルの変化で夜遅くまで1人で家で過ごしている子どもたちもいます。また、スマートフォンなどの電子機器類の普及により子どもたちの交友関係にも変化が見られ、その中で先生や親などに話すことのできない「悩み」を持っている子どもたちもいます。そういった子どもたちが来れるような”居場所”を作ることも大切だと最近は感じています。居場所に来て、宿題をしたり、悩みを聞いてもらったり、遊んだり…そんなことができるようになれば良いなと思っています。

昨年10月には読売新聞社の「第10回よみうり子育て応援団大賞」にて奨励賞をいただくことができました。この賞を励みにより活動に取り組んでいくとともに、行動したいと思っている若い人の後押しもしていく必要があると感じています。色々考えを持っていてもそれを実際に行動へ移すことはとても難しいですが、行動に移す人が1人でも増えたら世の中も変わっていくと思います。だから、私たちはそのような人の後押しをしていきたいと考えています。

私たちの活動は皆さまからの多大なるご支援によって成り立っております。ミッションである「子どもが笑って過ごせる地域の形成」を目指して、今年は学習支援[かがやき]以外にも様々な活動を行いたいと考えています。私たちの活動に共感して頂いた方、興味を持って頂いた方、ご支援いただけたらとても嬉しく思います。皆さまの温かいサポートをお願い申し上げます。

2017年1月18日
特定非営利活動法人 兵庫子ども支援団体
代表理事 多田実乘